魔。

期待しない、なんて言っておきながら、一方的に思いこんではしょんぼりする…不毛なふるまいを繰り返している。

何やってんだか、とわれながら思う。雑念や煩悩とは距離がある方だと自負していたのに、どっぷり浸かりきっているなんて。焼きもちやねたみを生み出すシステムも過去に置いてきたと思っていたけど、いとも簡単に魔の領域へかたむくのだから、人って、女っておそろしいなぁ。

「最近、魔力が増してきたよね」と言われた。魅じゃなくて魔なのか、と複雑な気持ちになった。「よくもわるくも、エネルギーがあふれている感じ」だと補足されたけれど、暗黒面が増してもいいことなんてひとつもないから、今すぐどうにかしておきたいものである。どろどろよりもさらさらで、いついかなる時も晴れ晴れとした心持ちでいたいのだけど…あつかましい夢なのか?

さらに「ばっさり斬らないでね」と乞われて、「斬るわけがない。あなたは全然わかってない」となぜかふくれるはめになった。人は、芯から理解し合うのはむずかしい。だから歩み寄ろうとするわけで、いつか融合できればそれでいい。できれば早く、が理想の姿。

考えこんで黙っていたら「最近、こわい」と言われて、われにかえった。そんなつもりは毛頭ない。心外である。