過剰。

近ごろ、なにかと甘いものがほしくなる。くたびれているのか、愛情が足りないせいなのか。喫茶店のコーヒーがおいしいと感じられなくて、やむなくシュガーを加えるシーンが、そういえば増えたように思われる。

昔、チョコレートに依存していた時代があった。日によっては高級トリュフ、少なくとも明治の板チョコが冷蔵庫に入っていないと落ち着かなかった。チョコレートを朝食や昼食代わりにかじっており、それだけでお腹が満たされたと感じていたわけだから、おかしな体だったのかも。体というより心の状態が。チョコレートを口にしたところで、目の前の状況が何ひとつ変わるでもわけもないのにね。

最近は、糖分より塩分を欲していた。それが夏特有の生理現象だったとしたら、塩気から甘みへの移行は、季節がまたひとつ進んだという証。だとしたら正常なのか。そうであってほしいものである。

なにごとも依存する姿は美しくない、とわたしは思う。絶対とは言わないまでも、過剰な状態は不自然なので続くわけがない。ふりかえると、わたしはいろんなことが過剰だった気がする。愛情(だと信じていたもの)の注ぎ方も、仕事への打ち込み方も。もっとシンプルに生きられる、と思うようになったのは秋だから?まとわりつく金木犀の香りが苦手だったのに、今年は無意識のうちに探している。