なんでもない魅力。

東洋文化研究家であるアレックス・カーさんの講演に出席するため、明石から淡路島へフェリーで渡った。

地域活性化フォーラムin兵庫のメインプログラムで「そこにある地域の資源~豊かな暮らしを守り続けるために~」というテーマ。いま、観光客が求めているのは「何でもない魅力」なのだ、という語りがすっと入ってきた。Nothing Special、その土地の人々にとってはなにげない日常だけど、訪れる者の心にあたたかいナニカを与えてくれるもの。いちいち、そうそう!という内容だった。「不便はロマン」だという言葉もすばらしく…アレックスさんがプロデュースした「桃源郷祖谷の山里」へ、ぜひ行ってみたいなぁ。

さらに、いいなと思ったのは、公共事業をただ批判しているわけではないというスタンス。必要なことは実行すればよく、するならコンパクトに、自然や景観になじむよう熟考すべき…だなんてあたりまえのことなのに、日本ではそうなっていないのだ。この日の会場は、2000年に淡路花博に合わせて開業した兵庫県立淡路夢舞台国際会議場だったので…講演との対比が際だった。もしかして確信犯?

それはそうと、司会のおねえさん(ううん、おばさん)が自ら「笑顔の配達人です」と述べたことにおどろいて、しばらくそのことばかりが気になっていた。すこしもハッピーな司会ではなかったもの。