受信装置。

ここ数日、嗅覚がにぶっていたのかもしれない。空白の期間を経て、また金木犀の香りに呼ばれるようになった。

金木犀にも早咲き、遅咲きがあるとすれば、ごく自然な現象にすぎないけれど。わたしには、外界とつながる感覚のいくつかが、受信装置変化したように思われた。変わりなく暮らしているようでも、目に飛びこんでくるものやキャッチする情報、心地よいと感じるナニカが音も立てずに一変する…この感覚を味わったのは、いつ以来になるかなぁ。もしかするとこれほどの規模でくらうのは、初めての経験なのかもしれない。

わかりやすいところで言うと、気になる色が変わった。すきな色はブラックとシルバー、ブルーで、この1年ほどは青いものにばかり手がのびていた。なのに、このところ、レッドが気になって気になって。燃えるような赤と言われる赤に。

情熱、生命力、体をあたためる色…赤にはさまざまな意味がある。だから、というわけではないのだけれど、たとえば洋服なら、赤いアイテムにばかり目が向かう。財力があったなら、赤いシャツばかり買いこんでしまいそうな勢いである。赤に呼ばれているのか、わたしが求めているのか、または両方なのか、こうなったメカニズムを知りたいものだなぁ。

そうそう、あなたは今も開いていますか。