近道。

以前、トイレという迷路からなかなか出られないという話を書いた(気がする)。個室から出ると、手を洗うゾーンも入り口も無い方へ、奥へ奥へと向かってしまうのだ。まちがっているのに、なぜか迷うことなく。

だったら、こっちだと思った方とは逆に行けばいいんだ!と考えてそうすると、やっぱり違った…というオチになる。つまり、どうしても一発では抜け出せない。ならば、潔く流れに身をまかせてしまった方がいい。右か左か、二者択一なのにほぼ確実に見誤ることがわかっているなら、とにかく前進してみることで「こっちではない」とわかった方が、実際は近道なんだろうなと思うようになった。

まちがえないこと、失敗しないことを目的にすると、自分の意思では判断できず、ものごとは進まないし能動的に生きることがいっそうむずかしくなりそうだ。前例がないと動けなかったり、だれかに導いてもらわなければ行動できない人生なんて、少しもわくわくしないなぁ。

そもそも、失敗とは何なのか。良い結果が得られないこと?良い悪いの基準は何なのか、だれがどう決めたのか…と思考はめぐる。「そっちではない」ことがわかれば、選択の幅がせばまるから求めているこたえに近づける。近道は、真の距離を知っていてこそ。自分なりの道を見つける方がすばらしい、とわたしは思う。