公園のある風景。

公園のすぐそばに住むのが夢だった、と以前にも記したかもしれない。2年前、今のマンションに越してきたのはとても静かな界隈であることと、窓からの風景をひと目で気に入ったからだった。

小さな公園にしては、木々が多かった。つまり、木陰が多かった。何棟ものマンションに囲まれているものの、枝葉がほどよい目隠しになるせいか、人や犬の気を感じないのは深夜くらいだったろう。夏はおどろいて飛び起きるほどのセミの大合唱が続いたけれど、(わたしにとっては)高い家賃を負担してでも住みたいと思えるマンションだった。それなのに。

朝から外がそうぞうしいなぁとベランダに出たら、枝葉が刈り取られ、丸裸にされていく様子が目に飛びこんできた。夕方、外出にかこつけて近づくと、公園の一角の木々が無残な姿になっていた。ちょぼちょぼの若葉が伸び始めたばかりの、か細い枝を残すのみ。すべての木々が刈り取られたわけではないけれど、ここ数日ですべてが刈り取られてしまうのだとしたら、ここに住み続ける意味を失うことになる。

はやくも、潮時なのか。そういえば、ペントハウスに移転する計画はどうなったのか。夢だったのか?

目覚めたら、緑がもどっていますように。すべて夢でした、というオチがいい。