孤独上等。

チャレンジ小学国語辞典によると、孤独とは「味方や友だちがなく、ひとりぼっちであること」とあった。わたしが思う孤独とは、なんだか違っていた。

まちなかでも、大勢に囲まれていても「人はわかりあえない」「最終的に、人はひとりだ」と感じていた時代が長かった。当時は主観的にそう思いこんでいた気がするけれど、今は客観的にそう思う。

人はわかりあえない、なぜなら他人だから…という思いは今でも揺るがない。だからこそわかりあいたいと願うわけで、より深くわかりあうためにあれこれ手を尽くすのではないだろうか。わたしたちの仕事は、その一助を担っている。

折にふれて『孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智』を開く。「孤独には、力がある」という文字がまず飛びこんでくる。さらに「とびきり上等な孤独になれる時間を1日1回持つ」とある。その時々の心持ちや状況しだいで、響く言葉がまったく異なる。

ひとりの時間は、ごちそうだ。すべては心の持ちようであり、今のわたしにとって、山奥でぽつんと暮らすことは孤独とは言えず、それでいて、つねに孤独であるとも言える。

孤独は、自分の中にある。孤独は、わたしを飽きさせない。