ひとりごと。

引っ越しは、人生を見直すいい機会。こんなに紙だらけの中で暮らしていたのか、とぼう然としている。それでもだいぶ、処分した。二度と読まないであろう書籍は図書館へ寄贈したし、使わなくなった収納用品やサイズを間違って注文したボックス類、アウトドア用の折りたたみイスは弟が引き取ってくれた。もっとこまめに声をかければ、もらい手が見つかったであろう物品がまだまだある。残念ながら、要る要らないのジャッジをするのが精一杯だ。

人生で最もなじみが深い灘区から、2年前に今のところへやって来た。この区に住むのは、結婚以来。ここに来れば、何かが起こる、と思っていたけど、特に何も起こらなかった。地域に根ざすこともなく、光を照らすことさえ不十分なまま、わたしはここを離れようとしている。

おかげさまで、毎日いそがしくてしょうがない。「また、夜になっちゃった!」と胸の中で叫ぶ日も少なくない。このままではいけない、という思いがずっとあった。いろんなことを詰め込みすぎているくせに、自らが望むインプットはできていないのだった。

もっと、書くことや考えることに集中したい。本を読みふけりたい。知らないことを知りたい。あちこち歩いてまわりたい。世界を変えていく人たちの世界(ものの見方や考え方)を変えるお手伝いがしたい。
 
この界わいは、非常に静かだ。弟は「景色も静けさも気に入っていたのに」と言っていた。これから向かうところは人工的で騒々しい。オール電化の環境で暮らすなんて、思ってもいなかったけれど…これもまた、何かのご縁なのだろう。刺激にまみれる武者修行。さて、そろそろ現実逃避をやめて、荷物を詰めねば。