想定外が普通、の日常。

2017年3月31日、兵庫県立大学 地域創造機構支部の、地域コーディネーターの任務が終了した。事務的に言うと、雇用契約期間が終わったということ。地域連携とは何か、地域連携活動とはどういうものか、肝に銘じておくべきことや学生との関わり方、自分の立ち位置など、近年まれにみるほど悩みに悩んだ9ヵ月であった。
 
姫路に移り住み、まちや地域という「生もの」に深く関わるようになって以来、日々痛感している…これまで積み重ねてきた経験や知識、職能がほとんど通用しない局面がこの世には無数にあるのだと、ことあるごとに思い知った。できることとできないことの落差を痛感し、知れば知るほど知らないことが増えていき、あなたのためならと心底思える人々に出会う一方で理不尽な事象に遭遇しながら、人生で一番、毎日よく笑った気がする。
 
想定外が普通、の日常。
 
まちや地域では、想定できないことばかりが起こる。それがおもしろいし、びっくりするし、時には不安になるけれど、これまでの道のりになかったものと対峙する日々は刺激しかなく、一瞬でも気を抜くわけにはいかなかった。住み慣れた神戸から無理やり離れてでも手に入れたかったのは、ぬくぬくすごせる日常を手放さなければ得られない「敏感すぎるかもしれないアンテナ」で、感覚的な選択が新たな境地へ連れていってくれた。
 
引っ越して、1年4ヵ月。なのに姫路のまちで迷うことなくたどり着けるのは、いまだに限られた場所にすぎない。マンションから外に出るだけで数々の刺激にまみれる毎日が、今日を境に、また次のステージへとコマを進める。エコ・ヒューマン地域連携センターに(週3日相当)通うことのない日々に…もどるのではなく、この年になってなお、何かが新しくはじまることがうれしい。
 
4月になったら部屋を片付け、どんどん本を読み、新しいメガネを手に入れよう。人様の代弁や翻訳ばかりに集中し、気配を消して生きてきた結果、「空洞だ」と評された自分を見つめよう。私は何がしたいのか、何が何でもしたいこと、斬りたいものは何なのか?引き算のレイヤーを増やし、万人にわかりやすい言葉だけでなく、しぼりこんだ層に届く言葉を選び、理由をつけては後まわしにしていた「自分」を引っ張り出して、次々に夢を叶えよう。まずは、そのために購入した、4月はじまりの手帳の記入から取りかかろう。
 
声をかけてくださったU先生、Yちゃん、T女史、お世話になった関係各位、なかよくなった学生諸君に感謝。生きるのはやっぱり苦しいけれど、それ以上のよろこびがあることを体感できてしあわせだ。
 
追記:4月からの、兵庫県立大学環境人間学部での授業はもちろん、今季も継続!