伝えたいこと。

本サイトの制作にあたり、「どんなことを伝えますか」と問われて。お願いしたのは、以下のようなことだった。

-陰と陽、不変でありながら可変。全体も一部も、現在も過去も未来も「今この瞬間」または「いつか」として凛と存在させたい。時空を超えたい。言葉が真理に近づけば近づくほど永遠のものとなるように、限りなくシンプルで飽きないものを。ビジュアルは使わず、言葉だけで表現したい-

クライアントからの依頼がこんな内容だとしたら、わたしは途方に暮れるだろう。しかも、物事のはじまりにかかせないコンセプトは定めないでおこうと決めていた。輪郭があいまいながらも軸はある…わたしの心象風景、生きる姿勢をなんとなく感じてもらえたらいいなという想いから、「二階堂薫の世界観」をおずおずとぶつけてみた。

すると、WebデザイナーのN氏は困惑しながらも興味を抱いてくれたらしく、チャレンジしたいと言ってくださった。今、世界一わたしを理解しているのではと思えてならない、N氏いわく「これしかない」デザインがあなたの眼前に広がっているのは、N氏さまさまというわけなのだ。余白、だいすき。

言葉の講座では「伝えたいことを、伝えたい相手に、伝わるように伝える工夫を。受け取る人の視点に立って」とお話ししている。なのに、本サイトのあり方はわがままで、やさしさのかけらも見られない…のかもしれないなぁ。

この空間を、二階堂薫というおかしな生き物の鑑賞小屋みたいなものとして活用し、見守っていただければ幸いである。