永遠の35歳。

またひとつ、年を重ねた。43歳になったなんて、信じられない。

10代から20代にかけてはもちろん、30代のころにも想像できなかった未知の領域だ。日に日に徹夜ができなくなってきているし、体調をくずしたり無理をした後の回復力が落ちてしまったり。認めたくない現実が、次々にあらわれる。

気合いで乗りきることのできない場面が増えたのは、そういう生き方しかできない身にはかなりの痛手。この世における役割が切り替わる時期なのだ、ととらえることで主義や主張をあっさり手放し、まったく別の角度から斬り込みつつ…爆走していけたらいいのにな。

近ごろは、出会う人の多くが年下だ。さすがにこの人は年上かなと推測しても、そのほとんどが年下だとわかる瞬間の微妙な気持ち。見た目は、人の内面の表皮。細胞の老化をおさえることはできないまでも、心の奥のやわらかい部分はいつまでもみずみずしく…変幻自在の水のようでいたいなぁ。永遠の35歳として。

年齢を重ねると、いいこともある。昔は見えなかった景色が見えるし、恐れるものが減っていく。いまが一番楽しいと思えるのは無上のしあわせ、さらにこのたびはソーシャル・ネットワーキング・サービスの発達により、たくさんのお祝いメッセージをいただいた。身に余る光栄とは、こういうことかも。ありがたさがじわじわと染みてくる。

そういえば「何もしなくていいんです。そこに居てくれるだけでいい」と何度か言われた。これからはそういう役割なのかな。時代劇で言うところの、ご隠居さん…または黒幕的な。