ナウシカ。

きのう書いた、「何もしなくていいんです。そこに居てくれるだけでいい」と何度か言われたことがある話の続き。

時代劇に登場する「ご隠居さん」はおだやかで知的な人格者、実は武道に通じている…というケースが多く、だれからも頼りにされている。おだやかでも知的でも武闘派でもないわたしが、ご隠居さんをめざしていいのか。そもそも、めざしてなれるものではないような。

実は、ナウシカになりたいと思っている。過去形ではなくて、今でも本気だ。

「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、遂に人々を青き清浄の地に導」く…孤高の存在。自然界にも人間界にも関わりながら、つねに真ん中あたりに立っていて、ぽんと押すと自然界へ転びそうな危ういバランスで世界を俯瞰している。

族長の娘になりたいわけでも、ヒロインや聖女と呼ばれたいわけでもなく、正義のために闘うつもりもない。風の谷のナウシカを、宗教性を引いたジャンヌ・ダルクに置き換えてみると…余計わかりにくくなっちゃうかしら。

正義は、だれかが決めること。どこに位置して何をどう見るか、だれが、なぜ、いつ、何を求めるかによって変動していく。わたしが理解できるのは、いろんな正義があるらしいという事実のみ。自分たちにだけ都合のいい、身勝手な解釈をふくめての。

この世に真理が実在するのか。揺るぎない事象や思考、法則があるのかはわからない。真理に向かって信じる道を突き進むしか、わたしにはできないなと思う。