方向おんち。

もやもや考えた挙げ句、やっぱり素でいくことにした。エッセイもどきになろうが、日記くずれになろうが、統一感があってもなくても、何ものにもならなくたってイイジャナイカ!と開き直った。

ふだんのわたしは「理論的」にはほど遠い。すき、きらい、楽しい、きれい、おいしい、いやだ、眠い…くらいでほとんど事足りる。とはいえ、それなりに鍛えてきたから仕事の上での支障はない。理性を発揮しなければ伝わる文章にはならないし、ものごとの目的やテーマを共有するには言葉がかかせないから、脳みそをフルに活用する日々…ゆえに密かに、ぐったりしている日もあるけれど。

仕事以外で考えすぎると、いいことはあまりない。自他共に認める方向おんちゆえ、こっちだ!と自信満々で進む方角はいつも逆。必ず反対を選ぶから、そうじゃない方へいけばいい!と自分の裏をかこうとしても、やはり逆。スマートフォンがあるとはいえ、地図を見つめても、自分がどっち向きに立っているのかが不明なので、目的地へたどり着くまでに余計な冒険物語が生まれてしまう。無事に到着したら「よくできました」とほめられるのも、けっこういい年なので、どうかと思うし。

最近の悩みは、トイレの中で迷うこと。新しい商業施設の女性用トイレは、用を足すブース、手を洗うところの他にメイクコーナーやフィッティングルーム、授乳室など「女性にやさしい」設備が充実していて、迷路さながら。おかげで用が済んでも、なかなか外に出られない。

二度と太陽を拝めないのでは、と途方に暮れるあの感じ。女性用トイレでオロオロしているわたしを見かけたら、すっと出口を指すか、ついて来なさいと目で合図を送ってもらえれば幸いである。