父の手術。

ソータンカンケッセキショウ、と聞いても何のことだか全然わからなかった。ドクターの説明はちんぷんかんぷんだった、と父も言っていた。

あの夜、お好み焼きをたいらげたものの、父はやはり調子がよくないからと主治医に診てもらったらしい。最近まで正常だった何かの値が上昇していて、とにかく早く大きな病院へ、と紹介状を書いてもらい、即、検査入院。ガンではないかと疑われていたことを後から知った。幸いなことに、胆のう付近の症状以外、内臓はどこもきれいだったそうである。

ソータンカンケッセキショウ。漢字にすると、総胆管結石症。胆のうや胆管内にできた結晶(胆石)が胆のうにある時は胆のう結石症(胆石症)といい、胆管にある時は総胆管結石症というらしい。

7月15日、父は胆のう摘出手術を受けた。お腹を切り開かずに、穴を3つだけ開けておこなう腹腔鏡手術。オペ室勤務の経験がある母いわく「よくある手術」だとのこと。開始時刻の9時と終了時刻の12時に立ち会いが必要で、翌日まで集中治療室ですごすという。ドラマみたいに…。

若いころに大病をわずらい、50歳までは生きられないと宣告された父。入退院を繰り返し、発熱して寝込むことも多かったのに、今が一番健康だと言われている。いろんなことがあるけれど、人生はまことにふしぎで、すばらしいなぁ。

手術の前々日に、両親と共にコーヒーを飲んだ。手術の翌日である今日は、少しだけ面会に行った。お腹の傷が痛むらしく、「帰れ、帰れ」とさかんに言われた。摘出された胆石は直径6mmほどで真っ黒だった。父は母に「宝石だよ」と言っていた。悪いけど、その宝石はいらないな。