社長。

沖縄で「社長にならないか」と誘われた。それもいいなぁ、と考え始めている自分におどろいた。

実現すれば、兵庫と沖縄のダブル拠点。飛行機でぴゅっと約2時間、距離としては現実的である。住まいの候補はすでにあり、聖なる滝の近くの古民家らしくて「遊ぶところはありませんよ」と念を押されたけれど、滝までさんぽしたり、海を眺めたり、なんにもない贅沢を味わえる最高の環境にちがいない。ヘンリー・デイヴィッド・ソローが体現した森の生活に似た、海に近い森の生活…すっかり、遠い目をしているわたし。

ただし、台風がこわいのと、気が遠くなるほどの暑さや日差しに耐えられるのか、車なしでは不自由だという沖縄の生活になじめるか、という問題もある。

運転免許を持っていないため、運転できて気のきく執事をつけて、と注文したら「いいですよ」とあっさり言われた。神戸はもちろん好きだけど、「神戸に骨を埋めるの?」と問われた時に即答できなかったのはなぜなのか、以来、何度も反すうしている。神戸にこだわらないとしたら、ならばどうする?ということも。

実はこのところ、今まで興味を持っていたことへの情熱が薄れつつあるなと思っていた。もやもやとし続けており、まだ具体的に説明できないけれど…生々しい人間のいとなみや欲望にふれるのがしんどくなったこと、コピーライターとしての自分、軸足を置いている環境への疑問などがぐるぐるしていて、どう生きる?という命題がおでこにはりついている。

さぁ、明日からどう生きる?この煩悶が、ターニングポイントになるといい。