絶滅危惧種。

コピーライターは、絶滅危惧種。

あるデザイナーさんからそう言われて、なるほどなぁと思った。デザイナーさんほど数がいないし、なり手がいないし、そもそも、育成もむずかしい。

何度か「弟子をとらないんですか」と言われたことがあるけれど、そのたびに、うーんとうなってきた。こんなに地味でしんどい仕事を、人様にすすめることなんてできないからだ。わたしは、すきでやっているからいいけれど。

デザイナーの友人と話している時、「僕たちはブラック企業なんじゃないか」という結論に至った。特にフリーランスは過重労働なんてあたりまえ、「すきだから、自らやっている」という1点で、明暗がわかれているのではないかと。だとしたら、いやなら辞めてしまえばいいのに、とどうしても思ってしまうのは個人事業主の気楽さか、覚悟の違いか。

小学生のころ、「命かける?」とよく言い合った。うそじゃなく、真実を述べている証として、信頼を得るために命を何個もかけていた。口先だけなら、なんとでも言える。今なんて、命をかけるどころか日々けずっているのに、笑っていられるのはおもしろいなぁ。人は、いったん腹をくくったら、強くなるのか鈍感になるのか…。

これまで、この道しかないと思っていた。2008年に起こったリーマン・ショック後、仕事がぱたりとなくなったので、いっそ就職しようかと考えたけれど結局しなかった。いま思うと、道をはずれなくてよかったなぁと。「それでも、コピーライターでありたい」と腹をくくり、歯をくいしばり…がんこ者で本当によかった。