ことばの講座。

人は、言葉でつながっている。

京都で、福祉事業所のためのものづくり講座の中級編として「コミュニケーションと言葉」をテーマにお話しした。9時半から16時半までの7時間、厳密に言うとお昼休みをのぞいた6時間、みっちりと「伝わる言葉」を考えてもらうひとときになった。最後に、お伝えした中でこれだけは持ち帰ってほしい、と強調したのは「情報の受け手/読み手の視点」で考えること。

コミュニケーションをおこなう手段として、最大公約数に相当するのが言語だと思っている。受講生が福祉事業所で働いている方々だったので、言語障害を持つ方など言語以外の方法を用いたコミュニケーションについての現状を聞くことができた。言語以外の方法で意思の疎通を実現している方々がいる、というのは頭ではわかっていたけれど衝撃的で、メカニズムをぜひ知りたいものだと思った。

ダンスやイラストレーションなど、その人が最も得意な方法でコミュニケーションできる未来になればいいなと思うし、言語に変わる、だれもが意味を特定して理解できるピクトグラムのようなものを開発できたらすばらしいなぁ…と妄想も広がった。

言葉は身近にあるけれど、ふだんはほとんど意識しないで、話す、読む、書く、というようなことをしているため、わざわざ言葉と向き合うことはなく、受講生にとっては新鮮な体験になったらしい。

ここまでの長丁場は初めてだったけれど、ふしぎと緊張しなかった。大教室での講義スタイルではなく、少人数でテーブルを囲むゼミスタイルがわたしには合っているのだなとあらためて思った。