甘える。

甘える、ということがよくわからない。

全力で甘えてみたい、と思うこともあるけれど、体重をあずけて眠りこめばいいのか、上目遣いでお願いごとをすればいいのか、そもそも甘えるという行為が苦手なのか…考えているうちに、まぁどうでもいいか、という気分になっていく。

頼むというふるまいがすべて、甘えることにはならないはずである。メールの文末は「よろしくお願いいたします」が多いから、特に仕事のうえでは頼みごとを連発しているに等しいし、ふだんから「ありがとー、よろしく」と感謝&お願いする機会も多い。これらがすべて甘えていることになるのなら、毎日が甘えんぼ祭りになってしまうなぁ。それはそれで、だれが最も甘え上手なのかを競ったりして、なかなかおもしろそうだけど。

「お言葉に甘えて」という言いまわしも、けっこう使う。文字どおり、相手の好意をそのまま受け取ることである。その時々の状況に応じてという前提条件のもと、ありがたく頂戴することにしているけれど。甘えたり甘えなかったりする見極めには高度なコミュニケーション能力が必要だなぁ、とあらためて思った。

話がそれた。「あなたは男をダメにするね」と先日言われた。不器用なので、自分では普通にしているつもりでも迷惑をかけがちだ(と思っている)。だから、できるだけ相手の負担にならない存在でありたいと切に願っているせいか、手のかからない、聞き分けのいい、都合のいい女になってしまっているようなのだ。

甘えるということは、わがままを言うこと…なのかしら。わがままがわからないので、思考はまた、ふりだしにもどる。