すみっこ。

はしっことか、すみっこがすきである。

カステラ、ようかん、かまぼこなどは端の部分ほどおいしいし、麺類はふし(バチ)がいい。チームや空間における自分のポジションも、すみっこにいられたら気持ちが落ち着き、ひっそり、すーっと、という類の言葉が似合う風情でありたいと願っている。

はしっこ、すみっこを好むせいか、たとえばカフェに座ると、しばらくオーダーをとってもらえないことが少なくない。いつか来てくれるだろう、と急いでいないかぎりはアピールしないので、30分くらいお水だけ…ということもあるけど、おもしろいからじっとしている。

「気配を消すのがうまいよね」「場にいつのまにか溶け込んでいる」などと言われることもある。確かに自覚はあるけれど…自動ドアが感知してくれなくてガラス面に激突したり、化粧室の蛇口のセンサーが無反応でなかなか手を洗えなかったり、というような小さなアクシデントがけっこうあるので、気配を消してばかりいてはいけないのかな、とも思う。

つい先日は、トイレの水を流すセンサーが作動しなくて、数分間、個室に閉じ込められた。両手を重ねてかざしたり、気合いをこめたり、足やバッグをかざしたり、いろいろ試して、やっと解放された。

結局、何がいけなかったのかはわからないものの…ひっそりと、まちのかたすみで静かに暮らしたい、という願いは捨て去った方がよいのかもしれないなぁと思うに至った。

生物として、もっと熱く、わかりやすい気合いを見せていくべきなのかな。