日常スイッチ。

目覚めるたびに、新しい1日が始まる。朝を迎えるたびに「また帰って来られたのだな」と確かめる習慣が身について十数年。平和に、心おだやかに暮らすことができている証であり、ありがたいなといつも思う。

覚醒するたびに世界が新鮮に感じられる一方で、この世にもどると確実に、寝る間際に見た風景が目に飛びこんでくる。当然といえば当然のことなのかもしれないけれど…自分が存在している位置、座標には狂いがないのに、睡眠の前と後で思考回路や心身の調子など、見えない部分が入れ替わってしまっているという事実が、まことに不思議で興味深い。

指が勝手に書いてる?と思うくらいライティングが進む日もあれば、脳みそが冴えわたり、時間の経過に気づくことなく思考を深める夜もある。反面、何も手につかない日もあって、どんな1日になるのかは目が覚めるまでわからない。毎日が、ぶっつけ本番のようなものである。

健康診断では何度も計り直されるほどの低血圧なのに、目を開けた瞬間からフルパワーで思索できるのは、とても便利だ。さらにいつでも頭のもやをふりはらうことができ、最速で最高出力にもっていける才能があったらいいのにと願っている。

食欲より睡眠欲に弱いため、「起きる」「寝る」がわたしの日常スイッチなのかも。気持ちよく書けるとき、頭の回転が好調なときは限界点を超えていきたい。