週末婚。

「再婚は?」「もう結婚しないの?」と聞かれるたびに、週末婚がいいな、と答えている。

結婚は、いいものである。バツイチのわたしがどれだけ主張しても全く信ぴょう性がないらしいけど…それでも、大事なことなので重ねて言っておきたい。結婚はやはり、いいものなのだ。

そわそわしながら帰りを待って、玄関のチャイムに胸を躍らせ、おかえりなさいと笑顔で迎えて、準備しておいた料理を完成させる(電子レンジも炊飯器もわが家には無い)。なぜか脱ぎ散らかす衣類を拾い、ソファでうたた寝している姿を愛おしく眺めて、毛布をかけたり、風邪をひくよと揺り起こしたり。たまの休日は美術館に出かけて、帰りに「今夜は何を食べようか」とデパ地下やスーパーに立ち寄ったり…だいすきな人とすごすひとときは、特別なことがなくても幸せなのだ。他に何を望むことがあるだろう。

けれど、わたしの場合…毎日べったり、はむずかしい。それぞれがそれぞれの世界を大事にしていて、ふだんはその道に全力投球。お互いを尊敬しあい、貴重な時間を時々共有できれば最高である。織姫と彦星よりは頻繁に会いたいけれど。

週末婚は、わかりやすいひとつのスタイル。別居婚でも事実婚でも、常識からはみ出そうとも「時々」が許されるなら何だっていい。末長く愛し続けるためには距離感が必要だ、という事実はこれまでの経験からようやく学んだことである。