頭が開く。

「二階堂さんと話すと、頭が開く」と言われた。開く?とたずねると、思考がスッキリした状態らしい。かなりひどいことも述べているはずなのに…光栄である。

はなから悩みを打ち明ける人もいるし、仕事の話からそれた流れで、実は…と切り出す人もいる。そのほとんどが「どう生きるべきか」「何を成すべきか」で迷ったり、前に進めなかったり。とにかく話を聞いて(あくまでも)わたしはこう思うよと考えを述べ、対話を重ねていくうちに相手の顔がぱぁっと輝く瞬間がある。「それ、いる?」「絶対にしなくてはいけないことなの?」「それ、本当にしたいこと?」と素朴な問いをぽんぽん投げていくうちに、頭がパカパカしはじめる(イメージ)。

もやもやしていた思考が晴れて、既成概念や思いこみから解放されるあの瞬間。本人はもちろん爽快だろうし、見守る(立ち会う)わたしにとっても何よりのよろこびだ。

自分で見つけた答えは、強い。答えはすでに自分の中にあることが多いから、わたしはそれをひょいと取り出し、これじゃないかな?と見せているだけのこと。思いこむと、人はまわりも自分も見えなくなる。顔を上げてよ、高台にのぼろうよ、世界はこんなに広くてすてきよ…と指し示す月みたいな役割を担えたら、と願っている。おこがましいことだけど。