ねこのひげ。

ほしいものは何ですかと聞かれたら、ねこのひげです、と今なら答える。

昔からよく、モノにぶつかる。けとばしたり、こすったり、ひどく打ちつけたりもする。なんか痛いなぁと思って見ると、青タン(アザ)ができていることが多々あって、まさに今がそう。右腕の曲がる部分の下あたりを押さえると、変色していて、なかなか痛い。

だいたいいつも、いつの間にかだ。原因がわからない場合も多いので、どんくさいぞと我ながら思う。だから、ねこのひげがほしいのだ。いついかなる時も対象物との距離をはかることができそうだから。さらに人としてのバランスを保つこと、人間関係をよりよくするためにも使える気がする。他力本願すぎるだろうか。

この世で唯一信じられる(と勝手に思っている)占星術家の言葉を借りると、蟹座のわたしはかたい甲羅で内と外の世界をわけているそうだ。血縁があるかどうかは問題ではなく、心が身内だと見なせば包みこみ、そうでない場合は甲羅の外へシビアに追いやる…この傾向は、確かに身に覚えがあるといっていい。

わたしのものさしは、感情にある。理屈は二の次、自分をふくめただれかの心が動くかどうかが需要なのだ。ひげだけでなく、しっぽも搭載していればもっと生きやすくなるのかな。なったらいいのに。